2010年04月19日 |
三菱レイヨンがMMAモノマー、MMA、メタクリル酸エステル類を値上げ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは19日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MMAとメタクリル酸エステル類(BMA=ブチルメタクリレート、HEMA=ヒドロキシエチルメタクリレート等)を5月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、MMAモノマーとMMAが国内で1キログラム当たり25円、輸出が1トン当たり300米ドル、メタクリル酸エステル類がそれぞれ30円、300米ドルである。国内価格は2月以来3カ月ぶりの値上げとなる。 同社によると、MMAモノマーの需給は(1)中国市場の需要拡大、とくに発光ダイオード(LED)搭載TVのエッジライト方式導光板向けPMMA需要の急激な伸長に加えアセアン地域のキャストシート・透明樹脂材料向けなど需要が急増している(2)供給サイドはアジアでの新増設プラントの稼動遅延、欧米メーカーのプラント停止がある(3)アジアのPMMAシート・成形材料の増設計画が、2012にかけて25万トン程度あるのに対してモノマーの生産能力増加は16万トンしかない—など、需給タイトの状況は中期的に続く見通しである。 原料面では4月以降、ナフサ・アセトン等の価格が上昇しており、加えて燃料・物流コストも上昇しコストアップが顕著なため、採算是正が必要と判断し価格改定を実施することにした。 |