2010年04月21日 |
出光興産、“耐衝撃性・耐久性”高機能ポリカーボネート樹脂を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:出光興産 |
出光興産は21日、「耐衝撃性・耐久性」に優れた、高機能ポリカーボネート樹脂の開発に成功したと発表した。 今後、「タフロン ネオ(Tarflon Neo)」の商品名で積極展開し、2012年度に30億円の売上をめざす。 ポリカーボネート樹脂に独自技術でポリジメチルシロキサン(PDMS)を共重合させ、樹脂本来の特性である透明性、耐熱性、寸法精度などを保持しながら「耐薬品性」や「耐候性」を大幅改善し、向上させた。 ■高機能ポリカーボネート樹脂の特徴 (1)マイナス30℃以下の低温空間でも常温時の50%以上の衝撃強度を維持する。このため高機能端末「スマートフォン」の筐体や寒冷地域向け住設機器、ウィンタースポーツ関連製品にも使用可能となる。 (2)ポリカーボネートの弱点だった耐薬品性、特に耐アルカリ性が大幅に向上した。 住宅用資材・土木工材・建材など、厳しい環境下でも使用可能となった。 (3)屋外での耐久性が大幅に向上したため屋外で使用される各種メーター、通信機器、太陽電池の筐体などへの使用が可能となった。 同社は今後、これらの特徴を生かした分野を中心に積極的に市場展開を図る。千葉工場に生産体制を整え、2012年度には30億円の売上をめざす。 【出光興産のポリカーボネート事業(概要)】 ・国内生産拠点 :出光興産千葉工場(千葉県市原市姉崎海岸1-1) 生産能力 :年産 47,000トン/年 ・ 海外拠点 :(原料生産)台湾 (販売拠点)中国、香港、台湾、ドイツ、アメリカ、シンガポール ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1271826018.pdf |