2010年04月21日 |
塩ビ樹脂の国内需要が本格回復、3月の実績 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会は21日、3月の塩ビ樹脂(PVC)およびモノマー(VCM)生産・出荷実績を発表した。 PVCは生産が14万3,000トンで前年比126.6%と依然高水準。出荷も硬質用、軟質用ともに前年を上回り需要の本格回復を印象付けた。輸出は101.9%の65,300トンだった。 VCMは生産が前年比90.4%の24万5,700トン、出荷は同99.9%と横ばいの23万5,600トンだった。PVC用は樹脂の生産好調から同126.9%の14万4,000トンと5カ月連続のプラスとなったが、輸出は72.5%の8万7,000トンと減少した。 菅原公一VEC会長(カネカ社長)は記者会見で「塩ビ樹脂内需の潮の流れが回復に転じた感触があったが、3月と1-3月データで裏付けられた」と強調した。 その要因については「住宅版エコポイントのスタートもあるが、自動車業界でも塩ビを積極的に使い、さび止めコーティングやワイヤーの分野でも採用されていること。塩ビのコストパフォーマンスと品質の優位性が見直されていること」などをポイントに挙げた。 また、今後は「2009年度の国内出荷は残念ながら100万トンを割り込んだが、住宅・建築分野が立ち直ってくれば、110万トンをうかがう可能性も期待できる」と語った。 ニュースリリース参照 ○塩ビ樹脂 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1271826387.xls ○塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1271826387.xls |