2001年03月29日 |
宮城化学課長「石化業界はアライアンス急ぐ必要」 |
「グローバル化時代、経営環境さらに厳しいと予想」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
石化製品の世界の需給動向を発表した、経済産業省の宮城勉化学課長は、「日本の石化企業にとっては今後一層厳しい経営環境となろう」と、要旨次の通り感想を述べた。 (1)海外需給動向は各国政府発表のGNP予測などを参考に、今後安定した経済成長が達成されることを前提にまとめた。私自身は全体的にやや“甘い”という印象を受ける。 (2)生産能力は2005年までに稼動される見込みのプラントを国別・品目別に集計した。生産設備は中東、北米、アジア地域で増え、需要は中国、インド、インドネシアで伸びが大きいという結果になった。 (3)日本にとって、ワールドワイドに見れば中国のマーケットはやはり重要といえる。ただ、日本自体これから輸出環境は厳しくなる。2004年の関税引き下げで、品目によっては輸出入が“逆転”し、輸入品が輸出を上回るものも出てくると予想される。 (4)数字で見るかぎり、日本の石化工業の世界におけるポジションは相対的に大きく下がっていくことになる。経営環境もさらに厳しくなろう。S&Bを前提としたアライアンスが進むよう期待している。いまや決断とスピードがますます強く求められるといってよい。 |