2010年04月27日
三菱樹脂、高機能多層フィルム「ダイアミロン」を医療分野向けに展開
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
医療包装に採用された「ダイアミロン」

三菱樹脂は27日、高機能多層フィルム「ダイアミロン」の新たな事業展開として、医療分野向けに本格進出すると発表した。

これまではハムやソーセージなど食品包装用の多層フィルムとして市場を伸ばしてきたが、新たに大手製薬会社と共同で医療用輸液バッグ向けフィルムを開発した。昨年、約3億円を投じて浅井工場(滋賀県)内にクリーンルームや品質管理システムを有する、医療品向け高機能フィルムの生産体制を構築した。

独自技術により、複数の樹脂原料を同時に製膜する(共押出多層フィルム)ため、ガスバリア性や易剥離性(はがしやすさ)など複数の機能を持った多層フィルムを顧客ニーズに応じて製造・販売することができる。

主な用途は食品包装だが、ほかに注射針、プレフィルドシリンジ(あらかじめ薬剤が充填された注射器)などの医療包装(二次包装)にもすでに採用されている。

同社は医療分野を新たな重点分野と位置づけ、今春から輸液バッグ向けフィルムの本格販売を開始する。今後さらに事業を拡大し、2015年度には医療分野で10億円の売上を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1272334888.pdf