2010年05月07日 | |
三菱ケミカルの子会社、藻類を利用し二酸化炭素から化学製品を生産する研究をUCLAに委託 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス、地球快適化インスティテュート |
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三菱ケミカルホールディングスの100%子会社である株式会社・地球快適化インスティテュート(本社:東京都港区、小林 喜光社長=TKI)は7日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)との間で、藻類を利用して二酸化炭素を原料に化学製品を生産する研究の受委託契約を締結したと発表した。 TKIは、石油に替わる再生可能な原料から化学製品を生産する研究を重要なテーマの一つと位置づけ、その一つとして、究極の再生可能原料である二酸化炭素を原料として化学製品を生産する研究開発のパートナーを探していた。 その結果、代謝工学研究の第一人者である化学および生物分子工学科のJames Liao 教授が在籍するUCLAに、増殖する力が高い藻類を利用してCO2から化学原料となるアルコールを効率よく生産する研究開発を委託することにした。 James Liao 教授は、これまでに大腸菌や微細藻類を宿主として、遺伝子組み換えにより新たにデザインした代謝経路(注)を導入し新規のアルコールを発生させることに成功している。 <用語の解説> (注) 代謝経路:代謝とは生物が生命維持のために行う物質変換の反応。代謝経路はその物質変換を示したもので解糖系、クエン酸回路、脂肪酸代謝などがある。 【株式会社・地球快適化インスティテュート】 三菱ケミカルホールディングスの100%子会社で、2009年4月1日に設立。「太陽」、「水」、「生命」の3つの研究分野について世界中から情報を集め、未来社会での人類のニーズやウォンツを予測し研究する。世界の研究機関と連携し、委託研究や共同研究を通じて、人々の健やかで豊かな暮らしのために貢献する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1273208737.pdf |