2010年05月10日
帝人3月期・最終赤字357億円、構造改革急ぐ
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:帝人

帝人が10日発表した前3月期連結決算は、最終損益が357億円の赤字だった。緊急対策および構造改革の効果により赤字は73億円減少した。

売上高は医薬医療事業が増収となったものの、合成繊維、化成品などの素材事業が需要低迷の中で苦戦。生産設備の稼動低下に伴う異常操業損失の発生、インドネシア・ポリエステル繊維子会社の譲渡に伴う損失費用も響いた。

今後は課題事業であるポリエステル繊維、PETフィルム、ポリカーボネート樹脂各事業の構造改革を急ぐほか、大型投資の凍結、在庫圧縮などの緊急対策に引き続き取り組む。

【帝人・3月期(連結)決算】 単位:百万円 ( )対前期比増減率%
◇売上高     765,840(△18.8)
◇営業利益     13,435(△25.2)
◇経常利益     2,085(-)
◇当期純利益   △35,683(-)
◇1株当たり純利益  △36.26円(△43.65円)


<次期・通期(連結)業績予想> 単位:百万円 ( )対前期比増減率%
◇売上高     800,000(4.5)
◇営業利益     32,000(138.2)
◇経常利益     26,000(-)
◇当期純利益    10,000(-)
◇1株当たり純利益   10.16円