2010年05月10日
東レ・3月期決算 改善基調 最終赤字は141億円
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:東レ

東レが発表した前3月期連結決算は、最終損益が142億円の赤字だった。売上高は前年第4四半期以降改善基調に転じたものの上期の落ち込みをカバーできなかった。営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも改善した。

プラスチック・ケミカル事業は、売上高が11.9%減の3,327億円となったが営業利益は97.9%増の81億円と大幅増加した。情報通信材料・機器事業も需要の回復が進み、フラットパネルディスプレイ用途向けなどに業績を伸ばした。
売上高は0.4%増の2,304億円、営業利益は88.5%増の185億円となった。

引き続き成長戦略に注力し、経営基盤強化を図る。とくにリチウムイオン電池用バッテリーセパレーターフィルム事業で、今年2月にスタートした東燃ゼネラル石油との合弁会社「東レ東燃機能膜合同会社」は、既存フィルム事業との相乗効果が大きいだけに、今後、電気自動車やハイブリッド車向け需要の拡大に期待。

【東レ・3月期(連結)決算】 単位:百万円 ( )対前期比増減率%
◇売上高    1,359,631(△7.6)
◇営業利益     40,107(11.4)
◇経常利益     9,006(△56.1)
◇当期純利益   △14,158(-)
◇1株当たり純利益  △10.12円(△11.66円)


<次期・通期(連結)業績予想> 単位:百万円 ( )対前期比増減率%
◇売上高    1,500,000(10.3)
◇営業利益     60,000(49.6)
◇経常利益     50,000(455.2)
◇当期純利益    25,000(-)
◇1株当たり純利益  17.86円