2001年03月28日 |
香西日化協会長「景気の先行き厳しい、一層の経営努力必要」 |
新年度事業方針「環境・安全対策に最重点」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学、日本化学工業協会 |
日本化学工業協会の香西昭夫会長(住友化学工業会長)は28日の定例記者会見で、最近の経営環境や同協会が当面している課題などについて考えを明らかにした。この中で「景気は内外とも厳しい状況を迎えようとしている。化学業界は構造改善など一層の経営努力が必要だ」との認識を示した。主な発言内容は次の通り。 (1)米国経済は減速し、自立回復に向けた動きは続いているものの設備投資に鈍化のきざしが見られる。東南アジアも厳しい状況にきている。こうした中で日本の化学工業はさらに構造改革への努力をし、経営を維持していかないといけない。 (2)石油化学は内需がぱっとしない。いまのデフレ現象の中で製品市況も下がっている。素材産業として影響が出ないはずはないが生産性向上などでコストを下げるといったことで乗り切らないといけないだろう。 (3)日化協は引き続き来年度も環境対策や安全管理などの重要課題に全力で取り組む方針だ。プロフェッショナルな集団なので、世界各国の機関と連携し、科学的知見を得ていく努力をする。各産業、地域社会、消費者の理解が一層得られるようにしたい。 |