2010年05月12日
田中・三井化学社長「10年度は新たな成長軌道への“発射台”」と強調
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
会見する田中稔一社長

三井化学の田中稔一社長は12日、「経営概況説明会」の記者会見で、2010年度の展望について、「タフマー新プラントの稼動、ソーラーエバ(太陽電池封止シート)増強による数量増やフェノール、PTAの需給改善効果など交易条件の改善により収益が回復する」としたうえで、「営業利益350億円の黒字定着を達成し、新たな成長軌道への発射台とする勝負の年とするため背水の陣を敷く」と力を込めて語った。

黒字定着のためには、「拡販や交易条件の改善、コストダウンがポイントになる」とし、「とくにコストダウンでは、09年度には434億円に達したが、10年度はポリオレフィンの生産合理化などで494億円の削減を目指す」と強調した。

また、新中期計画については
(1)競争優位事業のグローバルな拡大
(2)持続可能な発展のための高付加価値事業の拡大
(3)地球環境との調和を担う新製品・新事業の創出
を基本戦略としながら数値目標を明確化し年内に策定するとした。