2010年05月13日
アステラス製薬・3月期、最終益1,222億円 円高響く
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬が12日発表した10年3減益連結決算は、為替が円高推移した影響などから、増収減益となった。為替レートは、前期に比べ、米ドルに対して8円、ユーロに対して12円の円高となった。このため売上高で393億円の減収、営業利益で172億円の減益となる影響を受けた。

グローバル製品である過活動膀胱治療材「ベシケア」の売上が着実に伸びた。免疫抑制剤「プロブラフ」は円高に加えて米国で後発品が発売されたため競争が激化し,売上が減少した。

国内の医薬品売上は順調に拡大し、5,098億円(3.7%増)となった。海外売上高は4,607億円(1.8%減)、海外売上高比率は47.3%で前期比1.3ポイント低下した。

経常利益は、金利低下の影響で受取利息が減少したことや、為替差益の計上額が前期に比べ減少したことなどから営業外収益が170億円減少した。


【アステラス製薬・10年3月期(連結)決算】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高     974,877(1.0)
◇営業利益    186,407(△25.6)
◇経常利益    190,986(△29.6)
◇当期純利益   122,257(△28.5)
◇1株当たり純利益  261.84円(356.11円)

<110年3月期・ッ通期(連結)予想>
◇売上高     940,000(△3.6)
◇営業利益    152,000(△18.5)
◇経常利益    155,000(△18.8)
◇当期純利益   107,000(△12.5)
◇1株当たり純利益  231.69円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1273654448.pdf