2010年05月14日
チッソ・3月期決算、純利益3倍以上増加 105億円
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:チッソ

チッソが13日発表した10年3月期連結決算は、売上高、利益とも前期を大幅に上回り、最終利益は3倍以上増加の105億円となった。売上高は前期比4.8%増の2,612億円、営業利益は同75.2%増の265億円、経常利益は2倍以上増加の220億円だった。

経済の先行きが不透明な中、グループあげて固定費削減や設備投資の圧縮、生産効率化などに取り組んだ。

セグメント別では、化学品事業で液晶及び液晶関連材料が順調に販売を拡大した。技術面でも品質や歩留まりの改善を図った。オキソアルコールも国内可塑剤向けは低迷したが、中国向け輸出が好調だった。広州ES繊維で生産する不織布は中国市場の拡大を受け伸張した。

水俣病補償関係に47.2億円の特別損失を計上した。
次期見通しは、連結経常利益240億円を見込むものの、水俣病関連損失の予想が困難なため、最終利益は未定。

【チッソ・10年3月期(連結)決算】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高     261,170(4.8)
◇営業利益     26,540(75.2)
◇経常利益     22,064(114.9)
◇当期純利益    10,502(249.8)
◇1株当たり純利益  67.40円(19.26円)

<11年3月期・通期(連結)予想>
◇売上高     250,000(△4.3)
◇経常利益     24,000(8.8)
◇当期純利益   未定

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1273735584.pdf