竹下道夫社長

タイ・バンコクでは都心部周辺で反政府グループと治安部隊による騒乱が続いているが、同国ラヨン県マプタプットに合成ゴム、ナイロン、カプロラクタムの3工場を持つ宇部興産は、今のところ大きな影響は生じていないようで、同社の竹下道夫社長は18日、「バンコク市内にある現地会社の事務所は、場所が封鎖地区に近接しているため、現在閉じて約100人の従業員はラヨン県の工場事務所に移って仕事をしている。工場周辺は全く平穏で操業にも全然影響は出ていない」と語った。

今後の見通しについては「よく分からないが、イデオロギーがらみの対立ではないようなので、そう長く続くとは思えない」と感想を述べた後、「当社の海外戦略、タイのプロジェクトなどはもちろん不変だ」と強調した。

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