2010年05月21日 | |
旭化成メディカル、大分にウイルス除去フィルターの組立工場が竣工 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
|
旭化成メディカル(本社:東京都千代田区、吉田 安幸社長)は21日、大分工場に建設していたウイルス除去フィルター「プラノバ」組立工場が竣工した。投資額約25億円で、09年4月に着工。生産能力は4万平方メートル/年で、延岡(宮崎県)工場の既存設備(年産4万平方メートル)と合わせて、倍増の8万平方メートルとなった。 工場新設の背景と目的 「プラノバ」は、中空糸型のウイルス除去フィルターで、血漿分画製剤(注:1)やバイオ医薬品(注:2)など、生物学的製剤の製造工程で有害なウイルスを除去する性能を持っている。国際的にも高い評価を得ており、現在では、顧客(製薬企業や医薬品製造受託企業)の90%強が 欧米を中心とする海外という。 バイオ医薬品は、2015年まで年率10%を超える成長が予測されており、製造工程に使用される「プラノバ」の需要も増加が考えられるところから、今回、大分に第2工場を完成した。今後も引き続き、世界のトップメーカーとして、安定した品質と供給責任を果たしていきたいとしている。 <用語の解説> ■血漿分画製剤 血漿から精製して得られる治療に有益なタンパク製剤で、感染症の治療に用いるグロブリン、血友病などの治療に用いる血液凝固第〓因子などの血液凝固因子製剤などがある。 ■バイオ医薬品 遺伝子工学、細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して生産されるペプチドやタンパク質を有効成分とする医薬品。インターフェロン、成長ホルモン、エリスロポエチン、モノクローナル抗体などがある。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1274417862.doc |