2010年05月24日 |
三菱化学、中国・青島にリチウムイオン二次電池用黒鉛 合弁事業化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は24日、中国の青島泰達天潤炭材料有限公司(本社:山東省青島市、郭華徳薫事長)および明和産業(本社:東京都千代田区、河野哲和社長)と3社で、リチウムイオン二次電池用負極材の主原料である球形化黒鉛の製造合弁会社を設立したと発表した。 三菱化学はリチウムイオン二次電池の世界的な需要拡大に対応するため、坂出事業所(香川県坂出市)に2,000トン/年の負極材生産能力を増強中で今年12月完工する。生産能力は5,000トン/年となる。 これに伴い、主原料である球形化黒鉛の安定確保が重要な課題となっていた。 今回設立した合弁会社は、2,000トン/年の球形化黒鉛の生産能力を持ち、2011年5月完工の予定。将来的にはさらに増強が可能で、生産された球形化黒鉛は三菱化学が優先的に購入する。 三菱化学は球形化黒鉛改質技術を供与する。青島泰達は球形化黒鉛の量産技術を提供しプラントの基本設計と運転を行う。明和産業は物流・商流を受け持つ。 【合弁会社の概要】 ・会社名 : 青島菱達化成有限公司 (QINGDAO LINGDA KASEI CO., LTD.) ・董事長 : 城阪 欣幸 (三菱化学 執行役員 機能化学本部 副本部長 兼 電池機材事業部長) ・所在地 : 山東省青島市平度市香店街道弁事処同輝一路9号 ・資本金 : 435百万円 ・出資比率: 三菱化学49% 青島泰達37% 明和産業14% ・事業内容: リチウムイオン二次電池負極材用の球形化黒鉛の製造・販売 ・生産能力: 2,000トン/年 ・設立日 : 2010年5月7日 ・営業運転: 2011年5月(予定) ・従業員数: 約70名 【青島泰達の概要】 ◇会社名 : 青島泰達天潤炭材料有限公司 (QINGDAO GR-TAIDA CARBON CO., LTD.) ◇董事長 : 郭 華徳 ◇所在地 : 山東省青島市平度市香店街道弁事処同輝一路7号 ◇資本金 : 100万USドル ◇事業内容: 各種黒鉛製品・炭素材料の製造・販売 ◇設立日 : 2003年12月16日 ◇従業員数: 約80名 ◇売上高 : 2009年 約60百万元 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1274678668.pdf |