2010年05月25日
ダイセル化学の小川社長・札場次期社長が記者会見
【カテゴリー】:経営(人事/決算)
【関連企業・団体】:ダイセル化学
会見する小川社長(左)と札場 操氏

ダイセル化学工業は先に小川大介社長が代表取締役会長となり、後任の社長に執行役員で原料センター長の札場操(ふだば・みさお)氏の昇格を発表したが、両氏は25日記者会見し、交代の背景や当面の抱負などを語った。

小川氏はこの中で、札場氏を後任に選んだ理由について「社員数が1万人弱という会社の規模になると、ある程度バランスのとれた目配りや求心力が必要になる。ざっくばらんにハラを割って相談できる体制がつくれる人であってほしい、といったように1年ほど前からいろいろ考えてきた」と説明し、札場氏については「会社の中でも幅広いコースを経験してきたし、前回長期ビジョンを策定したときのリーダーでもある。
明るいし、人望もある」と、太鼓判を押した。

札場氏は「まだ(社長は)内定段階だし、社内では長期ビジョンに続く中期計画を策定中なので、具体的な経営方針などがお話できる段階にない」と断ったあと、「会社には1979(昭和54)年に入社し、工場現場から労働組合、合成樹脂の営業畑、海外駐在、原料部門と幅広く歩いてきた。中国・西安のたばこフィルター用アセテートの合弁会社に4年間駐在したときに覚えたことばに“おれがやる、人がやるときは協力する。明るくやろう”というのがある。これからのモットーにしたい」と語った。