2010年05月26日
台湾の見龍化学、新疆ウイグル自治区でEPS工場建設
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

台湾の見龍化学工業(Loyal Group)は5月14日、新疆ウイグル自治区の克拉馬依で発泡ポリスチレン(EPS)工場の建設を開始した。

見龍化学の100%子会社の新疆龍橋エンジニアリングプラスチックが建設・運営するもので、2億人民元を投じて2段階で年産合計16万トンのEPS工場を建設する。今回第1段階の8万トンの建設を開始した。

原料のSMはペトロチャイナの新疆独山子石油化学から調達、製品は中国北西部や中央アジア市場で販売する。

なお、本年3月には藍山屯河化学(Blue Ridge Tunhe)が新疆ウイグル自治区の奎屯ー独山子石化パークで年産12万トンのEPS工場が生産を開始している。新疆独山子石油化学に隣接、同社からSMの供給を受ける。

既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=28605

見龍化学は世界最大の発泡スチロールメーカーで、1973年に設立、1976年に高雄でEPSの生産を開始した。
創業者のLiao Yo-Changが1989年に訪中し、中国進出を決意、1990年に寧波で生産を開始している。

同社の2010年時点の能力は以下の通り。

 台湾・高雄  14万トン
 浙江省寧波 18万トン
 江蘇省江陰 40万トン
 広東省東莞 44万トン
 天津      32万トン
 合計     148万トン