2010年05月26日

旭化成ファーマ、変形性関節症治療薬「ペントサン」第2相臨床試験開始

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：旭化成ファーマ

旭化成ファーマ(本社:東京都千代田区、浅野　敏雄社長)は26日、ポリ硫酸ペントサンナトリウム(ペントサン)に対する、変形性膝関節症の国内前期第2相臨床試験を開始したと発表した。 同社は、株式会社レクメド(本社：東京都町田市、松本正社長)及び独・ベーネ　ファーマ ケム社と2008年6月にライセンス契約し「ペントサン」の日本での独占的な開発・販売実施権を取得した。 「ペントサン」は、ヨーロッパ・ブナから抽出された多糖類に化学的修飾を加えた半合成化合物で、変形性関節症への適応では、動物薬として海外及び国内で承認・販売されている。 人に対しても、豪州や国内の大学で実施された臨床研究で有用性が示唆されている。海外では抗血液凝固剤や間質性膀胱炎治療薬として承認・販売されているが、これらの適応症とは異なる薬理作用から変形性関節症への効果が期待されている。 変形性膝関節症は骨・関節疾患の中で最も発生頻度の高い疾患の一つ。加齢が原因とされ、50歳以上の有病率は男性44.6%、女性66.0%と高く、わが国の患者数は男性840万人、女性1,560万人、計2,400万人と推定されている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1274857157.doc