2010年05月28日 | |
藤吉・日化協会長が会見「日本の経済や社会の発展に貢献」 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学工業協会 |
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日本化学工業協会は27日開いた定時総会で、新会長に藤吉建二・三井化学会長を選出した。副会長には高橋恭平・昭和電工社長、竹下道夫・宇部興産社長、杉江和男・DIC社長、根岸修史・積水化学社長の4氏が就任した。いずれも任期は2年。 藤吉会長は総会後、記者会見し「課題は多いが、基本的には米倉前会長の路線を継承しながら、化学業界の一層の発展のために力を尽くしたい。われわれ化学産業が、日本の経済や社会の発展に貢献していくことが大事だ」と決意を述べた。 藤吉会長は、まず当面の重点課題として(1)地球温暖化対策への取り組み(2)化学品の安全と管理体制の強化(3)技術力の向上と開発拠点の整備、の3点を挙げた。 このうち(1)と(2)は、前会長から引き継ぐかたちとなるが、藤吉氏は「省エネ・CO2削減対策はわが国化学業界にとっても重要なテーマだ。いま全国CO2排出量のうち5%は化学業界から出ている。これをさらに減らすよう努力したい」と力を込めた。 化学品管理では、REACHなど海外で規制が強まる方向にあるが、「日本独自の活動であるJapanチャレンジプログラム、ジャパンイニシアティブへに取り組みに引き続き力を入れていく」と述べるとともに、「日本では化審法が改正されたが、アジア地域にも日本の制度が取り入れられるよう、アジア標準化を目指す」と強調した。 3番目にあげた「技術力の向上」は、4月の化学ビジョン研究会報告でも指摘された重要テーマの一つ。「今後化学業界が国際化に対応していくためには、最先端のさらに高い技術、研究開発が求められる。そのための性能評価に関する拠点の整備や人材育成に努めたい」と抱負を述べた。 |