2010年05月28日 |
日医工、仏製薬大手のサノフィ・アベンティスに約44億円の第三者割当増資 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:アベンティスファーマ |
わが国シェネリック医薬品大手の日医工(本社:富山市、田村友一社長)は28日、フランスの製薬会社、サノフィ・アベンティスグループと共同出資会社「日医工サノフィ・アベンティス」を設立し、国内ジェネリック医薬品事業をさらに拡大展開していくことで合意したと発表した。 また同社は、サノフィ・アベンティスに対して約44億円の第三者割当増資を行い、第2位の株主として迎える。 共同出資会社は資本金1億円。出資比率はサノフィ・アベンティス51%、日医工49%。現在設立申請中で、6月中には登録完了の予定。 日本の医薬品市場は現在約8兆8,500億円と、世界第2位の規模。このうちジェネリック医薬品の占める比率はこの金額ベースで約8%、数量ベースで約20%だが、主要新薬の特許切れや政府のジェネリック医薬品の使用促進もあって、今後しばらくは急速な市場の伸びが見込まれている。 新会社は、まず、サノフィの睡眠障害改善剤「アモバン」の販売から事業スタートする。「アモバン」の2009年度の売上高は約51億円。 一方、第三者割当増資について、日医工はサノフィ・アベンティスに対して約44億円の割当増資を実施する。 新株152万4,500株を1株当たり2,894円で発行する。発行期日は6月16日。サノフィは発行済み株式の4.66%を保有し、日医工第2位の株主となる。 調達資金は、設備投資にかかる金融機関からの借入返済に充てるという。 |