2010年05月28日 | |
昭和電工、大分エチレンプラントの新鋭・高効率化工事完了 | |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
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昭和電工は28日、大分石油化学コンビナートで進めてきたエチレンプラント分解炉の更新工事を完了し、5月2日から運転開始したと発表した。 エチレン生産能力は年産69万5,000トン(非定修年)で、従来と変わらないが、旧式の小型分解炉7基を最新鋭の大型炉2基に更新した。合計18基あった分解炉は13基と効率化した。投資額は非公開。 エネルギー効率は工事前に比べて5.3%向上、CO2発生量は年間5万9,000トン削減した。 新分解炉の導入で、LPG等の軽質原料からNGL、灯軽油といった重質原料も使用が可能で、原料選択の自由度がさらに高まった。原料多様化率は従来の50%から65%に向上した。 同社は大分コンビナートの環境対策について、京都議定書の温暖化ガス削減目標6%を外部からの排出権購入によらず、自社グループの努力によって達成する方針だ。 なお、同計画は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の19年度「エネルギー使用合理化事業者支援事業」に採択された。 <効率化工事の内容> 旧型の小型分解炉7基から最新鋭・高効率・大型分解炉2基(年産10万トン×2基)への更新と、分解時に発生する廃熱の回収強化および前蒸留系の改造等を行い、エネルギー効率の改善を図った。 また、新分解炉はLPGやNGL、灯軽油などナフサ以外の原料の使用が可能で、原料や製品の市場動向によりフレキシブルに対応できるプラントとなった。 【大分石油化学コンビナートエチレンプラントの概要】 (1)所在地 :大分県大分市大字中ノ洲2番地 (2)操業開始 :1969年6月 (3)エチレン生産能力 :非定修年 年産69.5万トン(定修年=61.5万トン) (4)新分解炉の生産開始 :2010年5月 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1275030901.doc |