2010年06月01日 |
新日鐵化学、世界初「金属ナノ粒子を均一分散した機能性ポリマー材料」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:新日鐵化学 |
新日鐵化学は1日、金属ナノ粒子を均一分散したポリマーナノコンポジット材料の開発に世界で初めて成功したと発表した。機能性に優れているため、情報通信・医療・環境・エネルギーなど、幅広い分野に応用が期待できるとしている。 今回開発したナノコンポジット材料は、金および銀ナノ粒子を分散した場合、吸収スペクトルを測定すると、それぞれ550〜450ナノメートル付近にLSPR(局在型プラズモン共鳴)由来の吸収ピークを確認することができる。 この特性を利用することで太陽電池の光吸収効率を向上する材料や、光触媒への応用が可能となる。 また、屈折率の異なる液体に浸漬することでピークトップがシフトし、さらには液体試料の屈折率の上昇に伴い、ピーク吸光度が高くなる性質も有していることから、この性質を利用することで、バイオセンサーやケミカルセンサーなど、センシング材料の開発も可能となる。 また、LSPRに加えて、金属ナノ粒子由来の光学的・電気的・磁気的・機械的および熱的特性を有しており、電子材料・触媒材料から医療用材料まで幅広い分野に応用が期待できる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1275371903.pdf <下図説明> (A)銀ナノ粒子を均一分散したポリマーナノコンポジット材料の断面TEM像 (B) 金ナノ粒子を表面に析出させた金ナノ粒子均一分散ポリマーナノコンポジット材料表面のSEM像 (C) 金ナノ粒子を表面に析出させたポリマーナノコンポジット材料を屈折率の異なる液体に浸漬させた際の反射スペクトル測定結果 |