2001年03月27日
宇部興産、子会社宇部情報システムの過半数株式をオージス総研に譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産とオージス総研は27日、宇部興産の全額出資情報サービス子会社である宇部情報システムの(UIS)株式の過半数を、オージス総研に譲渡することで合意した、と発表した。
 UISは、1983年に設立、宇部興産およびグループ企業の情報サービス業務を中心に、東京、大阪、徳山に拠点を置き、グループ外の市場開拓にも取り組んできた。
 一方、オージス総研は、大阪ガス全額出資の情報サービス子会社で、以前から新しい事業領域への進出、システムインテグレーション受託能力の一層の強化など、事業の積極展開を図っている。こうしたなかでUISを戦略的パートナーに位置付けていたが、今回UISに資本参加することで、UISの持つノウハウや人材、情報処理関連技術を活かし、両社のシナジー効果で業況拡大を図っていく方針。
 今回の合意では、UISの出資持分を、今月末に34%(発行済み株式数2,000株中680株)譲渡し、さらに今年9月末までに155(同340株)を譲渡、出資比率をオージス総研51%、宇部興産49%とし、両社共同でUISの事業を運営することになった。UISは、宇部興産で蓄積してきた化学、建設資材業界向けを中心とした製造業の業務ノウハウとオージス総研の持つ高度なシステムノウハウとの相乗効果により、従来以上に質の高い、競争力のある情報システムの構築・運用サービス事業の展開を目指す。
 なお、宇部興産は、今回の株式譲渡により約13億円の売却益が発生するが、業績予想の変更はないとしている。