2001年03月27日
宇部興産機械、7月に中国現地法人を設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産の100%出資子会社である宇部興産機械は27日、中国現地法人「宇部興産機械(上海)有限公司」を7月1日付で、単独出資により設立する、と発表した。
 新現地法人は、資本金1億7,000万円で設立、本社を上海氏に置く。WTO加盟を控え、今後最も成長が期待される中国市場に、現地法人を設立することで、従来UBEが蓄積してきた納入実績やブランド力に加え、コスト競争力およびプレゼンス強化を図り、同国でのマーケットを拡大することが狙い。
 新現地法人は、従来宇部興産(上海)有限公司が扱ってきた業務のうち、ダイカストマシン、射出成形機、押出プレス、堅型ミルなどの産業機械の輸入販売およびこれらのアフターサービス業務を引き継ぐ上、現地生産やOEM、技術供与などの業務を加え、中国国内で調達した部品を日本へ逆輸入することにより、本社工場での生産コストを引き下げることも氏名の一つとなっている。
 生産工場の建設は、2001年度中に終了、2002年度から生産を開始する予定。営業、アフターサービス拠点を天津、深セン、重慶に開設、中国国内のユーザーだけでなく、日本や欧米からの進出企業へのサービスも十分行える体制を確立する。
 なお同社は、ダイカストマシン、押出プレス、大型射出成形機、堅型ミルなどで世界有数のシェアを有し、1996年から米国現地法人UBE MACHINERY INC,(UMI)でダイカストマシンや射出成形機の生産を行っており、今回の中国現法設立は、同社の事業戦略である世界3極体制確立の第2弾となる。なお2003年度には売上高40億円、従業員数は約40名を計画している。