2010年06月04日
カネカ、薄膜系太陽電池の能力増強完成 150MW能力に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは4日、100%出資子会社のカネカソーラーテック(本社:兵庫県豊岡市、久保田廣社長)が進めていた、薄膜系太陽電池の生産能力増強工事が完了し、稼働開始したと発表した。設備能力は従来の年産70メガワット(MW)から150MWと、2倍以上拡大した。

増強に当たっては、独自技術により薄膜製造装置の設備費低減や生産効率・収率の向上、基板の大面積化による製造プロセスの革新など、多くの新技術を織り込んだ。

太陽電池市場は世界規模で拡大しているが、とくにわが国では、政府や自治体の助成もあり急成長している。

同社は、幅広い屋根に対応できる「据置型」、太陽電池をその瓦にして直接屋根に取り付ける「瓦一体型」のほか「化粧スレート瓦」専用タイプなどを開発し、市場展開してきた。今後も拡販に努め、2012年度には国内市場で10%以上のシェア獲得を目指す。