2010年06月07日
「石油コンビナート高度統合」研究成果報告会開く
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁

石油コンビナート高度統合運営技術研究組合(RING)は7日、東京・赤坂の会場で06年度から4年計画で取り組んできた第3次研究開発事業(RING 3)の成果報告会を開催した。

国際競争力強化のため、石油・石油化学が一体となって戦略的に最適生産体制を構築していこうというもので、2000年に第1次開発計画(RING 1)がスタートして今年は10年目。

開会に当たって資源エネルギー庁の及川洋石油精製備蓄課長が来賓挨拶し「わが国の石油、石化産業はアジア・中東新興国の大型設備が稼動開始するなか、国内需要の減少が予想されるなど、経営環境は日に日に厳しさを増している。政府も現在エネルギー基本計画を見直し作業中だが、石油コンビナートの国際競争力強化は重要な課題だ」と述べ、「RINGではこれまで、地域の一本化を図るため資本・地理・業種・人のカベを取り払ってきた。今後もさらに新しい可能性を見つけてほしい」と強調した。

今回の「RING 3」に参加したのは鹿島、千葉、水島の3地区。テーマや事業内容は地域ごとに以下の通り設定した。

(1)複数事業者からの未利用副生留分の高付加価値利用(鹿島)
(2)副生水素の集積・活用による省資源・省エネ(千葉)
(3)コンビナート原料多様化(水島)

成果報告はそれぞれ地区ごとに行われ、会場は熱心な聴講者で埋まっていた。