2010年06月09日
タカラバイオ、ニュージェン社の核酸サンプル用試薬販売へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

タカラバイオ(仲尾功一社長)は9日、米国ニュージェン社(NuGEN Technologies Inc.、サンカルロス市)と、微量核酸増幅用試薬を含む、ニュージェン社の核酸サンプル調製用試薬全製品に関する非独占販売契約を締結したと発表した。

同社は6月21日から、日本・中国・韓国でこれらの試薬の販売を開始する。

遺伝子解析の研究分野では、高速シーケンシング、リアルタイムPCR、マイクロアレイ(DNAチップ)などの解析技術が急速に普及しており、様々な疾患や生命現象の解明等に利用されている。

これらの解析には一定量の核酸(DNAやRNA)が必要だが、核酸の量が不足する場合には、あらかじめ解析サンプル(細胞・組織など)に含まれる核酸の増幅を行う。この増幅を行う際、遺伝子発現量の解析といった定量性が求められる研究では、各核酸の相対的な量の比を保持したまま増幅させることが重要となる。

だが解析サンプルが極微量の場合、PCR法などの従来の核酸増幅法では、相対的な量の比を保持した増幅を行うことが難しく、研究を行う上での問題となっていた。

今回販売する試薬には、SPIA(Single Primer Isothermal Amplification)法と呼ばれる核酸増幅技術が用いられており、極微量の解析サンプルからでも、相対的な量の比を保持したまま核酸を増幅させることができる。

ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1276065894.pdf