2010年06月10日
出光興産、出光美術館に有機EL照明の展示ケース設置
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産
有機EL展示ケース

出光興産は、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)照明を使った展示ケースの試作品が完成したため、6月12日から東京・丸の内の出光美術館に設置、展示する。

有機EL照明は、特定の有機材料に電流を加えることで、材料自体が発光するパネルを光源としている。自然光に近い柔らかい明るさを持ち、美術品に有害な紫外線を含まないのが特徴で、鑑賞する人へのまぶしさも軽減される。

同社は2007年から出光美術館の展示ケース内に小型の有機ELパネルを設置し、美術品を側面から照らしてきたが、補助照明にすぎなかった。

今回は輝度や発光効率などの性能を改善するとともに、大型化したパネルをガラスケースの上下面に配置した。これにより有機EL照明だけで美術品を明るく照らすことができるようになった。

従来の白熱灯に比べて発光効率が高く、長寿命化が見込まれるため、省資源・省エネルギーの観点から次世代照明として期待されている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1276170648.pdf