2010年06月15日 |
ペトロチャイナ大慶煉油化工、PPの第二工場建設開始 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) ペトロチャイナ大慶煉油化工(Daqing Refining & Chemical) は6月9日、黒龍江省大慶でPPの第二工場の建設を開始した。 13.7億人民元を投じ、バゼルのSpherizone 技術を使用するもので、能力は30万トン、2012年下期の完成を目指す。 同社は2005年に30万トンのPP工場を稼動させている。 同じ大慶市にはペトロチャイナのもう一つの子会社、大慶石油化学(Daqing Petrochemical) があり、10万トンのPP工場を持っており、大慶煉油化工の第二工場完成後の合計能力は70万トンとなる。 大慶煉油化工の第一工場は原料プロピレンを自社の製油所から得ているが、第二工場については大慶石油化学の建設中の第二エチレンクラッカーからパイプラインで供給を受ける。 なお、中国は2008年に275万トン、2009年に412万トンのPPを輸入している。 大慶煉油化工は精製能力は600万トンで、潤滑油(20万トン)、ワックス(10万トン)を生産する。 化学品ではPP(30万トン)のほか、ポリアクリルアミド(10万トン)を生産する。 大慶石油化学は650万トンの製油所と60万トンのエチレンコンプレックスを持つ。 現在、60万トンの第二エチレンを建設中で、2012年に完成の予定。 新設する誘導品とその能力は以下の通り。 PE 250千トン+300千トン BTX 400千トン なお、既存の誘導品能力は以下の通り。 PE 540千トン PP 100千トン SM 90千トン ABS 105千トン SAN 75千トン BR 80千トン 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23056 (なお、既報で新設誘導品にPP 300千トンとあるのは、今回の大慶煉油化工の第二工場のもの) |