2010年06月16日
PVCの5月国内出荷は5カ月連続の前年比プラス、緩やかな回復続く
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)が16日まとめた5月の塩ビ樹脂生産出荷実績によると、生産は14万709トン、前年同月比6.4%増で7カ月連続の増加、国内出荷は7万6,107トン、同15.7%増で5カ月連増の増加、輸出は5万3,649トン、同2.5%減で2カ月連続の減少、出荷合計は12万9,756トン、同7.4%増で2カ月ぶりにプラスとなった。
国内出荷の増加について中原茂明・VEC会長(トクヤマ会長)は「昨年が低いレベルであったためで(緩やかに回復しているという)基調に変化はない」と指摘した。

今後の見通しについて宮島正紀副会長(信越化学工業取締役塩ビ事業部長)は、「住宅用の内窓の引き合いが活発で、前年比3倍、4倍といわれている。硬質塩ビに占める内窓のシェアは低いもののその動向は今後、公共投資の動向、とくに住宅着工の動向とともに注目される」と指摘した。また、宮島副会長は塩ビ輸出が伸び悩んでいることについて「塩ビ樹脂の海外市況は1トン当たり900〜930ドルであるが、中国が、価格下落を受けて買い控えているのが影響しているのではないか」と分析した。


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1276670543.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1276670543.xls