2010年06月16日 |
旭化成クラレメディ、「自己フィブリン糊」製造部門へ参入 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成メディカル |
旭化成クラレメディカル(本社:東京都千代田区、吉田 安幸社長)は16日、血液関連事業の新たな展開として、「自己フィブリン糊」(注)に関する、米国サーモジェネシス社とのライセンス契約を改訂し、国内での独占製造権を取得したと発表した。 同社は2005年、サーモジェネシス社と同システムの独占的販売権取得のための契約を締結するとともに、止血・創傷治療に役立ち、安全性に優れた自己フィブリン糊の実用化に取り組んできた。現在、国内での臨床試験を終え、製造販売承認を申請中である。 今回の契約改訂は、従来の国内独占販売権に加えて、国内独占製造権および一部アジア諸国(中国、韓国、台湾、フィリピン、タイ、シンガポール、インド、マレーシア等)での独占販売権を新たに取得するもので、これにより輸入品の販売と、自製化による供給体制の両方が可能となった。 【サーモジェネシス社の概要】 ◇社 名 : ThermoGenesis Corp. ◇本 社 : 米国カルフォルニア州ランチョコルドバ ◇社 長 : J. Melville Engle (メルヴィル・エングル) ◇売上高 : 約18 億円(2009 年度) ◇従業員数 : 約80 名 ◇設 立 : 1986 年(1987 年米国NASDAQ に上場) ◇事業内容 : 幹細胞関連事業、止血関連事業 ◇生産拠点 : 本社所在地 <用語の解説> ■ 自己フィブリン糊 :従来のフィブリン糊は、ヒトプール血漿やウシ等の動物由来製品から作製し、外科手術時の「組織の接着、閉鎖」を行う止血剤として臨床使用されている。これに対して自己フィブリン糊は、患者自身の血漿(自己血漿)から作製する。自己血由来のため、未知ウイルス等の感染症伝播やアレルギー反応等のリスクがないとされている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1276670465.pdf |