2010年06月16日 |
帝人、テイジン・モノフィラメント・ドイツ社を売却 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は16日、ドイツのモノフィラメント子会社、テイジン・モノフィラメント・ドイツ社(TMGG)の全株式を、6月30日付でドイツの同族投資会社Serafin Privat Holdingに譲渡することにし、契約締結したと発表した。 同社は2000年12月、日・米・欧三極でのモノフィラメント事業をグローバル展開する目的で、日本で同事業を展開していた帝人モノフィラメント(本社:東京都港区)に加え、ジョンズ・マンビル社(本社:米国デラウェア州)からドイツおよび米国のモノフィラメント事業を買収した。 しかし、米国・ドイツでのモノフィラメント事業は、主用途であるPMC(Paper Machine Clothing=抄紙用具)市場の環境変化により、事業展開が困難な状況となった。このため昨年8月、米国事業から撤退したのに続き、今回ドイツ子会社を売却した。 日本の帝人モノフィラメントは影響はなく、引き続き帝人グループのポリエステルモノフィラメント部門を担い、事業展開していく。 なお同社は、これにより昨年8月「ポリエステル繊維事業の構造改革」で示した「不採算事業の抜本見直し」を基本的に完了した。 <用語の解説> ■モノフィラメント:1本の比較的太い糸でできているフィラメント。製紙用資材や一般産業用資材として使用される。 【テイジン・モノフィラメント・ドイツ社の概要】 ・設立:2000年11月 ・所在地:ドイツ国バイエルン州ボビンゲン市 ・代表者:アレクサンダー・キルツィンガー ・資本金:28.1百万ユーロ ・事業内容:モノフィラメントの製造・販売 ・生産能力:7,000トン/年 ・従業員数:236人(2009年12月末) ・売上高:30.5百万ユーロ(2009年12月期) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1276679096.pdf |