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2010年06月17日 |
寧波でメタノール原料のPP、MEG工場が起工 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) Ningbo Heyuan Chemical はこのほど、浙江省寧波市鎮海の寧波化学工業区でPPとMEGの起工式を行った。 58.3億人民元を投じて、年産30万トンのPPと50万トンのMEGの工場を建設するもので、メタノールからエチレンとプロピレンをつくり、これを原料とする。 中国科学院大連化学物理研究所とシノペック洛陽石化工程公司の開発したDMTO(Dimethyl Ether/Methanol to Olefin)技術を使用する計画で、生産されたエチレンは通常のプロセスで酸化エチレンとし、MEGにされる。 年間180万トンのメタノールが必要だが、大部分は海外から輸入する。大量のメタノールを安価に入手することが競争力のキイとなる。 ASIACHEM Consultingでは、本計画には2つの利点があるとみている。 まず、寧波化学工業区は物流面からメタノールの受け入れ、貯蔵に適していること。 また、周辺はPPやPETの大需要地で、親会社で化学繊維大手のTiansheng Groupの豊富な経験を利用できることである。 Ningbo Heyuan Chemical は2010年3月にZhejiang Tiansheng Holding Groupにより寧波化学工業区に設立された。 Zhejiang Tiansheng は浙江省紹興市に本拠を置く私企業で、化学繊維の製造販売、染色、不動産を主な事業としている。 なお、寧波化学工業区にはシノペック鎮海煉油化工の年産100万トンのエチレンコンプレックスが本年4月に稼動している。 同社は年産30万トンのPPと65万トンのMEGプラントを持っている。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=28853 |