2010年06月18日 |
ダウケミカル、スチレン系事業の売却完了 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:ダウケミカル |
米国・ダウケミカルは17日、投資会社Bain Capital Partnersへの16.3億ドルでのスタイロン事業売却が完了したと発表した。 スタイロンは合成樹脂・合成ゴム・ラテックスを扱う株式非公開のグローバル会社となり、ダウは同社に7.5%を出資する。ダウとスタイロンの間には長期の供給契約やサービス契約が結ばれる。 売却事業は2009年に37億ドルの売り上げがあり、世界各地の13カ国20カ所に工場を持ち、従業員は30カ国に約2000人。 含まれる製品は以下の通り。 PS、ABS、SAN、EPS エマルジョンポリマー PC、PCコンパウンド 合成ゴム 自動車用プラスチック スチレンモノマー(数工場) ダウは本年3月2日に、スタイロン事業を Bain Capital Partnersに16.3億ドルで売却する契約を締結したと発表した。 この中では、ダウは新会社に15%まで出資するオプションを持つとしていた。 過去の経緯は下記参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=28525 ダウはロームアンドハース買収のための借入金返済のため、多くの事業を売却してきた。 ダウの Liveris CEOは、今回の売却で非戦略事業売却で50億ドルを確保するという目標を5四半期で達成したとし、この資金で借入金を返済するとともに、より成長力があり、より高収益の事業への投資を行うと述べた。 |