2010年06月21日
中外製薬の抗悪性腫瘍剤「ハーセプチン」優先審査品目指定
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は21日、厚生労働省に効能追加を申請中の「ハーセプチン」(抗HE2 ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤トラスツズマブ(遺伝子組換え))がこのほど同省から、とくに必要性の高い医薬品を優先審査する“優先審査品目”に指定されたと発表した。

同社は、HER2 陽性の進行・再発胃がん患者に対して、化学療法と「ハーセプチン」の併用効果が高いとして、効能追加を申請していた。国際共同第3相臨床試験(ToGA 試験)に基づくく検討の結果、統計学的有意性が認められた。

「ハーセプチン」は、2009年9月にロシュ社が欧州医薬品庁にHER2 陽性の進行・再発胃がんに対する効能追加の承認申請を行い、今年1月に承認を取得している。

「優先審査品目」に指定されたことにより、同剤の審査期間の短縮が期待できるという。同社にとっては2008年の「アバスチン」(大腸がん治療薬)以来の優先審査品目指定となる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277086794.pdf