2010年06月22日
東レ、基礎研究体制を再編・強化 「先端材料研究所」新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは22日、基礎研究力を強化するため、研究体制の大幅刷新を図ると発表した。6月24日付けで、研究本部にある基礎研究所を「基礎研究センター」に改称し、同センター内に「先端材料研究所」(滋賀県大津市)を新設する。

「先端材料研究所」には、「新エネルギー材料」、「バイオベースポリマー」、「先端医療材料」、「ポリマー基礎」の4つの「研究ユニット」を設置し、国内3拠点(滋賀、名古屋、三島)と海外2拠点(中国・上海、韓国・ソウル)における研究機能の一部を各ユニットに再編する。

「研究ユニット」で国内外の基礎研究機能を有機的に結合することで、材料分野における基礎研究を全社統一戦略のもとで推進できる体制を構築する。

「先端材料研究所」は、グローバルな「研究ユニット」体制のもと、コア技術である「高分子化学」の基礎研究力強化を図り、地球環境問題への対応に代表される社会のパラダイムシフトを先導する次世代先端材料の基礎研究と、革新的な基幹素材を創出するためのポリマー基礎研究を推進する。

具体的には、革新電池部材等の新エネルギー材料、非化石資源由来の高分子材料(バイオベースポリマー)、先端医療材料などの革新先端材料創出に取り組む。

さらに、今後の先端材料創出の基盤となる革新重合プロセス、高分子高次構造制御、計算化学などの基礎研究を推進する。また、このため、海外も含めた産官学にまたがるグローバルな社外連携、オープン・イノベーションを強化する。

再編により「基礎研究センター」は3研究所体制となる。材料分野における基礎研究を「先端材料研究所」、バイオテクノロジーやナノテクノロジーなどの基礎研究は「先端融合研究所」(神奈川県鎌倉市)、また革新的な創薬研究は「医薬研究所」(神奈川県鎌倉市)でそれぞれ推進し、企業の成長戦略に結びつける。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277179117.pdf