2010年06月22日 |
帝人グループ、パラ系アラミド繊維「トワロン」全生産ライン再稼働 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人グループでパラ系アラミド繊維「トワロン」を展開するテイジン・アラミドB.V.(オランダ・アーネム市)は、 今年第3四半期をめどに休止中の一部設備を再開し、全生産ラインでの稼動を開始すると発表した。 アラミド繊維はパラ系とメタ系の2種類に大別されるが、帝人は両方を持つ世界有数のメーカー。パラ系の「トアロン」をオランダ、同じく「テクノーラ」を日本、メタ系「コーネックス」を米国でそれぞれ事業化している。 「トワロン」はとくに強度、防弾・防刃性に優れ、タイヤコードやゴム補強材、ブレーキパッドなどの自動車分野のほか光ファイバーケーブルの補強材、産業用ロープなどに幅広い用途を持っている。「テクノーラ」と合わせて世界市場の約1/2を占める。 テイジン・アラミドは、2003年、2004年、2006年と「トワロン」の生産能力増強を行い、2008年7月には新しい製糸ラインを稼働させた。その後、世界経済危機の影響で在庫調整が続き、一部の生産ラインを休止していた。 アラミド繊維市場は、2009年後半から自動車用途を中心に急回復しており、さらに防弾用途や、光ファイバーケーブル補強材としても需要が伸びている。このため帝人では今後も市場は堅調な成長を続けると見ている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277192647.pdf |