2010年06月23日
今年度の「バイオインダストリー協会賞」に京大院の植田教授
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:バイオインダストリー協会

バイオインダストリー協会(JBA)はこのほど、平成22年度のバイオインダストリー協会賞を「細胞表層工学の開発とバイオテクノロジーへの展開」に世界的な功績をあげた、京都大学大学院農学研究科の植田充美教授に贈ることを決めた。

植田教授は、分子細胞生物学研究と、IT技術を基礎としたゲノム科学研究を結びつけて、タンパク質の細胞表層への輸送機構の解析をもとにした、酵母などの全生物に普遍的に存在する細胞表層輸送システムのゲノム情報を発見し、世界初の「細胞表層工学」という新しい研究領域を開拓した。

この研究により、デンプンや非可食セルロースなどを分解する酵素を酵母の細胞表層に提示して、直接エタノールが生産できる生体触媒や、リパーゼの細胞表層提示により、化学法に代わる廃食用油からバイオディーゼルの新製法を開発し、バイオ燃料研究の進展に寄与した。


授与式、発表会は9月29日、横浜市・パシフィコ横浜で開催される「バイオジャパン 2010」会場でお行われる。