2010年06月23日 |
丸紅、天津渤海化工集団と戦略的パートナーシップ契約 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:丸紅 |
丸紅は23日、中国天津市傘下の国営企業で大手化学企業の天津渤海化工集団と、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。今後、天津渤海化工が計画しているプロジェクト推進に協力していく方針である。 天津市では、石油・化学産業を同市の基幹産業と位置づけ、現在新たに天津渤海化工園区を建設中。LPGを原料にプロピレンや関連誘導品の事業化の ほか、電子材料や精密化学品分野への展開を計画している。 天津渤海化工は、中国ではChem Ghinaに次ぐ国内大6位の化学メーカーで、工業塩資源(塩田)を持つところから大型電解設備を中心に多角的に塩素・ソーダ事業を展開しており、PVC(韓国LG化学と合弁)では中国最大のメーカーとなっている。 今夏中には、建設中のSM年産50万トンプラントが完成する予定だ。 また石炭化学事業に注力。ガス化炉によりアンモニア、硫安などを生産している。 丸紅は、渤海化工が必要とするエチレン、プロピレンなどの原料を主に韓国、VCMを日本などから輸入手当てしたり、スワップしてきた。今後は原材料や製品の取り扱いだけでなく、渤海化工が計画しているプロジェクトへの協力を積極的に進めていきたいとしている。 |