2010年06月24日
宇部興産、ポリカーボネートジオール、スペインで倍憎
【カテゴリー】:経営(海外、ファインケミカル)
【関連企業・団体】:宇部興産
スペインPCD工場

宇部興産は、ウレタンの原料に使用するポリカーボネートジオール(PCD)の需要が好調なため、スペインにある子会社(ウベケミカルヨーロッパ社)で生産設備の倍増を決めた。投資額約10億円をかけて年産3,000トンの第2期プラントを建設し、現有設備と合わせて同6,000トンとするもので、1012年1月稼動開始の予定。

PCDは、主にウレタン原料のポリオール成分として使用される。従来のポリエステルやポリエーテルに比べ、耐熱性や耐油性、耐候性などに優れており、自動車の内装材や外装用塗料、電子材料分野向けの高機能材料として需要が伸びている。

スペインの工場では、ナイロン原料のカプロラクタムや硫安、ファインケミカル製品を製造しており、PCDの主原料である1,6ーヘキサンジオール、炭酸ジメチルを自製しているためコスト的に優位性を持っている。

宇部興産は宇部工場(山口県)に年産2,000トンのPCD設備を持っており、総生産能力8,000トンと世界最大のPCDメーカーとなる。

ニュースリリース参照
○ポリカ−ボネ−トジオ−ルのスペインでの増産設備新設を決定
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277346546.pdf

○Ube to Expand Polycarbonate Diol Production in Spain
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1277350094.doc