2010年06月24日 |
BASF、 特殊化学品メーカーのCognisを買収 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは23日、ドイツの特殊化学品メーカーのCognisを買収することで合意したと発表した。 Cognis はドイツのHenkel KGaA の化学部門であったが、1999年にHenkel は強力ブランドと先進技術に全面的に集中するため、化学部門の放出を決定、100%子会社のCognis を設立した。 2001年11月に投資会社3社Permira Funds、GS Capital Partners、SV Life Sciences Fundsが買収し、現在に到っている。 買収金額は7億ユーロだが、同社の債務や年金債務を含めると、31億ユーロとなる。 今後、独禁当局の審査などが必要で、最終取引は11月を予定している。 Cognisは30カ国に拠点を持ち、従業員は5,500人。2009年の売上高は26億ユーロとなっている。 同社は3つの戦略的事業単位(SBU)を持つ。 (1)Care Chemicals Hair / Body / Oral Care Skin Care Home Care (台所用洗浄剤原料、柔軟材原料、柔軟仕上剤原料) 工業用洗剤など (2)Nutrition & Health 栄養補助食品素材 機能性食品素材 (機能性食品原料、栄養補助食品原料) 医薬品原料 (一般用医薬品原料、医薬品添加物) 食品添加物 (色素原料・乳化剤等の食品添加物、品質改良剤) (3)Functional Products コーティング 潤滑油 農薬 鉱業用化学品、イオン交換技術 BASFではこの買収により、景気変動に左右されず、収益力のある事業を強化し、世界の化学業界のリーダーとしての地位を高めることが出来るとしている。 Cognisについては各社が買収に関心を持ち、BASFのほか、潤滑油メーカーのLubrizolも交渉を始めていた。 |