2001年03月26日
厚生労働省、4月10日にシックハウス検討会
テトラデカンなど4物質の室内濃度指針を論議
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:厚生労働省

 厚生労働省医薬局は4月10日に「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」の第6回会合を開く。当日は、テトラデカン、ノナナール、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン--の4物質の室内濃度指針値の策定についての論議が中心課題となる。
 これまで同検討会では、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、クロルピリホス、フタル酸ジ-n-ブチル--の計8物質に対して室内濃度指針値を策定してきた。これは、人が一生涯暴露を受けたとしても健康への有害な影響を受けないであろうと判断される濃度をガイドラインとして設定したもの。今回、事務局が提示する案が認められると、合計12の化学物質に個別指針が設けられる関係業界にその遵守が求められる。世界の先進国の中でも最先端をいくことになる。
 同局では、引き続き他の化学物質についても室内濃度指針値の設定について検討を委ねていくことにしている。最終的には50前後の化学物質に個別ガイドラインの網をかけていくことになりそう。