2010年06月28日
重慶に新産業都市「両江新区」開設 西部地区発展へ
新たに新エネなど5大産業 GRP 6,000億元規模目指す
【カテゴリー】:海外
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京、天津、上海と並んで中国の4大都市のひとつである重慶市は、今月から科学的発展を目指す「両江新区」をスタートさせた。上海の浦東新区、天津の海浜新区に次ぐ国家プロジェクトで10年後、GRP(域内総生産)6,000億元(09年800億元)を目指す。

重慶市は2000年に中国政府が西部大開発戦略をスタートさせたのを機会に高度成長期に入った。07年に全国都市農村総合付帯改革試験地区として国務院の認可を受け、08年には重慶内陸開発解放モデル地区の設置を申請していた。
近代農業と産業を総合的に発展させようとするもので中国政府の新しい取り組み。

「重慶両江新区」は国務院が5月末にこのモデル地区を認可するとともに命名した。市の中心部の長江以北、嘉陵江以北の面積1,200平方キロの550平方キロが対象になる。

都市と農村の総合的な改革を進めるとともに先進的製造業、近代サービス業、長江上流の金融センター、イノベーションセンター、対外開放の窓口、科学的発展のモデルを目指している。西部大開発を先導する。

すでに発達している自動車、オートバイ、装備製造、計器・計測器などの産業に加え、軌道交通、原子力や風力発電、新エネルギー車、国防軍事、電子情報の5大産業、そして国家クラスの研究開発本部、科学研究の成果を目指す基地、データセンターを発展させる。

新区は常駐人口400万人、工業製品の売上1兆元を目標にしている。