2010年06月28日
信越化学、中国・南通市にシリコーン製品の大型工場建設
【カテゴリー】:経営(海外、ファインケミカル)
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業は28日、中国でシリコーン製品の需要が好調ため本格的に現地生産することにし、来月、江蘇省南通市に新会社を設立すると発表した。

新会社は、社名が「信越有机硅(南通)有限公司」で資本金85億円(信越化学100%出資)。2011年末完成をめどに成形用シリコーンゴム、RTVゴムなど年産25,000トンのエラストマー製品工場を建設する。

所要資金は約85億円。既に150,000平方メートルの工場用地を取得済みで、同社にとっては中国初の大型投資となる。

原料モノマーは、当面タイのアジア・シリコーンズ・モノマー(米国GE社と50:50合弁会社)から手当てするほか、日本や海外他メーカーから調達する。

信越化学は中国では2002年、「浙江信越精細化工有限公司」を設立し、エマルジョン製品(一液型RTVゴム)の製造・販売を開始、また03年には「信越有机硅国際貿易(上海)有限公司」を設立、シリコーン製品の販売市場拡大を図ってきた。

シリコーンは、有機と無機の特性を兼ね備えた高機能樹脂で、電気・電子、自動車、建築、化粧品、化学など幅広い産業分野で使用されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277707002.doc