2001年03月26日 |
「安芸灘地震」化学プラントへの影響ゼロ |
当局、石化協周辺9工場調査 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学、ダイセル化学、デュポン、東ソー、トクヤマ、日本ゼオン、三井化学、三菱レイヨン、経済産業省、石油化学工業協会 |
24日午後、中国、四国地方に強い地震が発生したが、各地の化学、石油化学プラントにほとんど影響らしいものはなかったようだ。経済産業省製造産業局、石油化学工業協会では26日朝から周辺9社の工場、事業所を対象に電話やインターネットによる影響調査を行ったが、被害報告は同日午後3時現在ゼロ。化学工場が地震の揺れに強いところを見せた。 最も震源地に近い三井化学岩国・大竹工場では「地震発生直後に全体の3分の1の設備自動停止または自主判断によって運転を停止したが、ほぼ全プラントが25日から再開した。26日朝の余震で4プラントが停止したが同日昼ごろにはうち3プラントが再開、「混乱は起きていない」と報告している。 岩国・大竹地区ではほかに三井デュポンポリケミカル、ダイセル化学、三菱レイヨンの各社、また徳山・南陽地区にコンビナートを展開している出光石油化学、トクヤマ、東ソー、日本ゼオンのほか住友化学愛媛工場に問い合わせたが、いずれも一部プラントが地震発生直後に緊急自動停止したが、その後再開し順調に稼動しているという。 なお、三菱レイヨン大竹事業所はアクリル樹脂成形材料およびMBS樹脂設備の再開が27日になるとコメントしている。 |