2010年06月28日
BASF、欧州地域で蟻酸も値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:BASF

BASF(本社: ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、欧州で蟻酸の価格改定を実施すると発表した。同日出荷分から、既存契約の認める範囲で、以下の通り値上げする。

・蟻酸(85%): +30ユーロ/トン
・蟻酸(99%): +40ユーロ/トン

蟻酸はカルボン酸の一種で、蟻酸やや蟻酸を含む混合物は、さまざまな用途で使用されている。動物用飼料分野では、飼料の衛生状態および消化を改善し、その結果、動物由来の食品をエコ効率の高い形で作りだすために使われている。金属表面から塗料やさびを落としたり、やかんやボイラーから付着物を取りのぞいたりする際にも蟻酸が使われる。醸造所やワイナリーではビール樽、ワイン樽、ウィスキー樽の消毒に、医薬品業界や農薬業界ではpH調整用補助剤として、また、汚物の除去や消毒の洗浄用に使用される。