2010年06月30日 | |
三菱樹脂、ワイン向けに「高機能PETボトル」 本格生産開始 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
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三菱樹脂は30日、メルシャン、キリンビールの両社と共同で、ワイン用ハイバリアPETボトルを開発したと発表した。8月25日にメルシャンから発売される国産ワイン(7種)に採用される予定だ。 三菱樹脂はこれまで、食品・調味料分野を中心に高機能PETボトルを開発し、販売してきたが、今回はキリンビール社が特許をもつDLC(ダイヤモンドライクカーボン)技術をベースに、3社共同でワイン用ハイバリアPETボトルを開発した。 DLC技術というのは、真空状態にしたPETボトルにアセチレンガスを充填しプラズマを発生させて、内面に薄い炭素膜を蒸着させる。これによって酸素などのバリア性(遮断性)を大幅に向上させるもので、ふつうのPETボトルと比べて、バリア性能は酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍アップする。従来のPETボトルに比べて、 ワインの品質劣化を大幅に抑えることが可能となる。 PETボトルの高機能化は、飲料品や食品、医薬品などに現在使用されているガラス瓶・紙容器・缶などの容器からの切り替えを可能にするだけに、同社では今後の需要増大に期待している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277876450.pdf |