2001年03月26日 |
藤沢薬品、富山工場で注射用抗真菌剤合成棟が竣工 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:藤沢薬品 |
藤沢薬品工業は26日、注射用抗真菌剤「ミカファンギン」(一般名、同社コードネームFK463)の合成設備棟がこのほど竣工した、と発表した。 「ミカファンギン」は、同社が創製した新規作用機序を有する注射用抗真菌剤で、免疫抑制剤「プログラフ」、アトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」(ともに一般名:タクロリムス水和物)に続いて、同社がグローバル戦略製品として期待している製品。現在同社ならびに米国子会社のフジサワ ヘルスケア インクにおいて、それぞれ開発が順調に進められており、日本では今年半ば、米国でも来年申請を予定している。 同社は、昨年春以来、総額63億円を投じて、「ミカファンギン」の原末生産設備(醗酵・合成)ならびに製剤・包装設備の建設を進めている。要員、生産技術、投資採算などを考慮して、製造設備は同社の名古屋、富山、高岡の3工場に分散しているが、今回原末生産設備の中で富山工場敷地内で新たに建設を進めていた合成設備棟が竣工したもの。この合成設備棟については、「ミカファンギン」だけでなく今後の新製品の合成も可能な多目的設備となっている。 なお、醗酵設備は名古屋工場に有している既存設備の改造工事をすでに完了しており、製剤・包装設備は、高岡工場にある既存製剤棟を改造した新規製剤・包装設備の導入を現在進めている。 |