2010年07月12日
三菱樹脂、欧州の新防火規格クリア「アルポリック/A2」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
アルポリック構造図

三菱樹脂は12日、EU(欧州連合)の次世代防火規格「Euroclass A2 」をクリアしたアルミ樹脂複合板「アルポリック/A2」を開発したため、9月から上田工場(長野県上田市)で生産開始すると発表した。

耐火性能を大幅向上させた。2011年度には欧州市場を中心に10億円の販売を目指す。

「アルポリック」は、芯材(ポリエチレン等)の両面にアルミニウム板等を貼り合わせて一体化した三層構造の複合板で、建築資材とした場合、平面性や加工性、耐久性に優れている。特に、芯材に不燃の
無機材料を加えた「アルポリック/fr」は国交省の不燃材料認定を得て
おり、ビルの内外装材として広く海外でも使用されている。

アルポリック/frを採用したシンガポール国立図書館

しかし欧州では、最近、EU各国が「Euroclass 」を防火規格として採用しはじめた。これはドイツ工業規格(DIN)並みといわれ欧州でも最も厳しい規格となっている。「A2」はその中で複合板が認定を受けられる最高の等級という。

同社は、「アルポリック/fr」の芯材に改良を重ね、防火性能をさらに高めた「アルポリック/A2」を開発し、このほど「Euroclass A2 」の認定を取得した。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1278901006.pdf