2010年07月12日
09年の発泡スチロールリサイクル率87・5% 4ポイント上昇
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:発泡スチロール再資源化協会

発泡スチロール協会(JEPSA)は12日、「2009年発泡スチロール(EPS)の再資源化動向」をまとめた。それによると2009年のEPSのリサイクル率は87・5%で前年比4ポイントアップしただけでなく、2005年に設定した第4次リサイクル目標(2010年にリサイクル率75%達成)を大幅に(12・5ポイント)前倒しで達成した。

EPSリサイクル率87・5%算出の根拠は、国内原料出荷量(国産原料と輸入原料の合計)が15万1000トンで前年比10・1%減となり、このうち耐久消費材やEPS製品輸入差の1000トンを差し引いた14万1000トンが回収対象量(国内流通量)になる。そこからマテリアルリサイクル(MR)したのが8万100トン、サーマルリサイクル(TR)したのが4万3300トンであった。MR率は前年よりも3・8ポイントアップの56・8%、TR率は同0・2ポイントアップの30・7%となった。

第5次リサイクル目標について同協会の小野恵造会長(積水化成品工業社長)は「まだ、何も決めていないが、現在の87・5%という数字はプラスチックの中ではトップクラスにあるので、MR率をどう引き上げるのか、あるいは3年連続で減少しているEPS国内原料出荷の回復とリサイクル率との兼ね合いをどう考えるのか、などが検討材料になりそうだ」と語った。